Once In My Life
首をながーくして待っていた、ザ・ディセンバリスツのニューアルバム。
昨日届いて、休日の今日。
素晴らしい作品を聴きながら ーー すっかりご無沙汰の雑記です。
The Decemberists - Once In My Life (Audio)
これまでの、端々に見え隠れした、インディーズ感は何処へやら。
ベテランの風格というか、成熟というか、スタジアム感というか。
The Decemberists『I'll Be Your Girl』
ますます、絶対的に、いま一番観たいバンドのひとつであり、
本作は、紛れもなく、マスターピースです。
The Decemberists, "A Sucker's Prayer" (new song), Fox Theater, 8/17/17
音楽絡みでいうと、もうひとつ。
米ニュージャージーのパンク(?)ロックバンド、タイタス・アンドロニカスを知ることができたのは、最近の大きな出来事です。
スーパーチャンクのレーベル「Merge」からのリリースってことで。
「マック・マコーンのお眼鏡に叶ったってことは、きっと何かあるのでは?」という発掘的な想いとともに。
最初に手にしたのは、2015年にリリースされたバンドにとって4枚目のアルバム。
Titus Andronicus『The Most Lamentable Tragedy』
なんだろう、このロックンロール・アルバムは。。
時代錯誤も甚だしい、終始ハイテンション&豪快な演奏に、暑苦しいまでのヴォーカル。
でも、聴き込むほどに、ジワジワと、気持ちが高ぶってくる興奮感。
嬉しさのあまり、思わず笑ってしまうような、不思議な高揚感。
+@ TITUS ANDRONICUS - "DIMED OUT" ( Official Lyric Video )
個人的に、
初期のミッシェルと重なるところがあって。
+@ TITUS ANDRONICUS - "FATAL FLAW" (OFFICIAL VIDEO)
この2枚組の大作に、まんまと射貫かれました。
で、当然のように新作『A Productive Cough』を入手。
これが、見事に、前作と打って変わって。
決して「静寂」じゃないんだけど、前作が前作なだけに、そう思わずにはいられない。
ルーツ回帰のような、必要最小限の音が鳴る、無垢なロックンロール。
笑っちゃうくらいの、裏切られ方。
彼らの奥深さにヤられる、傑作です。
+@ TITUS ANDRONICUS - "ABOVE THE BODEGA (LOCAL BUSINESS)" [OFFICIAL VIDEO]
ストーンズを観ているようで。
ディランを聴いているようで。
とくに5曲目 "(I'm) Like A Rolling Stone" が、感動なまでに、素晴らしい。
数々のアーティストやバンドがこの曲をカバーし、その歌と演奏を聴いてきたけど。
パトリックのソウルフルな歌声と、タイタスのラフでタメの効いたな演奏は、ぼくにとって、幾多の中でのナンバーワンに君臨しました。
前回の雑記から。
ほかにも、相も変わらず、アルバムが増えています。
Noel Gallagher's High Flying Birds『Who Built The Moon?』
Bright Eyes『Cassadaga』
Bright Eyes『The People's Key』
Joe Henry『Thrum』
American Football『American Football』
Jackie Greene『American Myth』
Good Vibrations『A Record Shop, A Label, A Film Soundtrack Belfast Punk Rock 1978 And Forever』
The Undertones『The Undertones』
Ty Segall『Ty Segall』
Lee Ranaldo『Electric Trim』
Sloan『Twice Removed』
The Felice Brothers『The Felice Brothers』
Superchunk『What A Time To Be Alive』
Grant-Lee Phillips『Widdershins』
Loose Fur『Born Again In The USA』
Hothouse Flowers『People』
Hothouse Flowers『Home』
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Good Vibrations a record shop * a label * a film soundtrack
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Electric Trim [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (TRCP216)
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音楽以外で、記しておきたいコトといえば。
映画チャンネルやプライム・ビデオで雑多に映画を観ている中で、
韓国映画『息もできない』は、群を抜いて、圧巻の作品でした。
名作とか、感動とか。そういった類の感想ではなく。
たぶん。いや、きっと。
二度と観たくない ーー そう思えるくらい、切なくて、突き刺さる、まさに「息もできない」作品だった。
この気持ちは、『イントゥ・ザ・ワイルド』を観終わったときのそれと、近い。
これから先もずっと、この映画の余韻は、ぼくの心に残っていくのだと思う。
最後に、
備忘写真をペタペタと。
2018年も3カ月が過ぎようとしている中での、
今年初雑記。
これからは、
つぶやくように。かるーい気持ちで。
綴っていこうかな、なんて。
何度目かの抱負、と。
"時の過ぎゆくままに"
先日のこと。
たまたま入った居酒屋で流れていた音楽。
その歌声の迫力さと、抜群のセンスのカバー選曲。
あまりにカッコ良かったので、お店の人に「この音楽、誰ですか?!」と訊いて教えてもらったのが、「T字路s」。
ボ・ガンボスに、
沢田研二。
T字路s / 時の過ぎゆくままに 2017.11.11.@松本
そして、ブルーハーツ。
T字路「夕暮れ fromTHE BLUE HEARTS」 岩見沢culbDOPE
知らなかった~
こんなバンドがいたなんて。
うつみようこさん以来の、凄みのある、ドスの効いた歌声。
居酒屋からの帰り。
猛烈にアルバムをじっくり聴きたくて。
居酒屋で流れていたカバーアルバム「Tの讃歌」と、オリジナル曲で構成された「T字路s」の2枚をポチっと即購入。
日本人ミュージシャン、
久しぶりの "アタリ" でした。
T字路s - T字路sのテーマ (Official Music Video)
そんな導入から書き始めましたが。
あれよあれよという間に、
前回の雑記から3カ月。
11月の半ばが過ぎたというのに、
プールの写真を貼るのもどーかと思いますが。
iPhone に残っている写真をペタペタと。
前回以降の出来事として、備忘録を。
3カ月の間に、T字路s 以外にも、
いろいろ聴いています。
Tedeschi Trucks Band『Revelator』
Tedeschi Trucks Band『Made Up Mind』
Uncle Tupelo『Still Feel Gone』
The War On Drugs『A Deeper Understanding』
The Waterboys『Out Of All This Blue』
Flogging Molly『Life Is Good』
Eyelids『Or』
Manchester Orchestra『A Black Mile To The Surface』
The Dream Syndicate『How Did I Find Myself Here ?』
Lune『A Sentimental Education』
Super Furry Animals『Fuzzy Logic』
Liam Gallagher『As You Were』
Courtney Barnett & Kurt Vile『Lotta Sea Lice』
Black Mile to the Surface [Analog]
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- 出版社/メーカー: Loma Vista
- 発売日: 2017/07/28
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まさかドリーム・シンジケートが29年ぶりにアルバムを出すなんて。
もう15年くらい前なのかな。
とある女性の強い招聘の思いから、スティーヴ・ウィンが奇跡の来日。
そのとき編集者として携わっていた『ライトニング』という雑誌で、見開きで来日レポートを掲載。
女性の思い。スティーヴの行動力。もちろん、彼の音楽 ーー ひとりでも多くの人に知ってほしい ーー そんな気持ちを込めて2ページを制作。
なんて、表向きはそうだけど。読者を無視した、完全なる私物化ページ。
下北の『ラ・カーニャ』でスティーヴにインタビューし、一緒に呑んだ時間のことは、いまでも、ぼくの宝として、ずっと残っている。
The Dream Syndicate - "Filter Me Through You"
カバーアルバムとはいえ、大好きなルナが活動を再開していることは、何より嬉しいこと。
来日、期待しています!
Luna - One Together (Fleetwood Mac Cover)
なんだかんだで。
ヘビロテは、リアム・ギャラガーさんの『アズ・ユー・ワー』。
純粋に、心の底から、良いアルバムだと思います。
Liam Gallagher - For What It's Worth (Live At Air Studios)
音楽だけじゃなくて。
久しぶりに文庫本を一冊読了。
垣根涼介『迷子の王様』。
「君たちに明日はない」シリーズの5作目にして完結版。
<仕事>を通じて、「生きるとは?」や「幸せとは?」を問いかける作品群。
『ワイルド・ソウル』は絶対的な金字塔だけど、本シリーズもまた、サラリーマンや旅を中心とした生活を実際に経験してきた垣根氏だからこそ、氏にしか書けない、無二の世界観と読了感を与えてくれる傑作です。
ピーズ武道館から2カ月とちょっとぶりの …
雑記更新です。
あれから2カ月とちょっと。
フジロックを挟んだり、ピーター・ペレットが素晴らしいアルバムをリリースしたり。
「音楽」的なトピックスはそれなりにあったけど。
いまだに、あの3時間弱は、まったく色褪せなくて、昨日のコトのように鮮明に覚えている。
ピーズの武道館ライヴは、やっぱり、とても大きな出来事だった。
たしかにあのときは、いつもの3人が、いつも通り演奏していただけ。と思ったんだけど、
日に日に、やっぱり<特別>だったのかな、、と思うようにもなってきた。
武道館以降、はるさんだけの活動は続いているけれど。
アビさん、佐藤先輩との "3人ピーズ" のスケジュールは、まだ何も発表されていない。
何の事前告知もなく。素人バンドの対バンとかで。きっと千葉LOOKで。
"3人ピーズ" は、しれーっと、また始めるんだろうけど。
このままずっと一人 … なんてこと、ないですよね?
… って、<特別>だったのかな、、という思いが大きくなればなるほど、そんな良からぬ思いを覚えるようになったのは、ぼくだけでしょうか … ??
えっと、、
例によって、備忘録を。
和果を連れて初めてフジロックに参加しました。
金曜日は苗場の手前=猿ヶ京温泉の宿に一泊し、翌土曜にフジ参加、日曜明け方に帰宅するという行程。
ぼく的には2014年以来、13回目のフジロック。
今年はとくに目当てがなく。
小沢健二がどーしても観たい奥さんに連れられての参加。というのが実際のところ。
LCDサウンドシステムには圧倒されましたが。
久しぶりの「雨」にやられたフジロック。
でもね。
眠気と闘いつつ、関越を東京方面に走っている帰路だったり。
ようやく家に着いて、洗濯モノやら後片付けをドバーっとやっているときに。
雨だろうが何だろうが。
毎度、再認識するのです。
「やっぱりフジでしか体感できない無二の時間なんだよなぁ」と。
「来年は○○が出るんじゃないの?!」って勝手に妄想したり。
「また行くぞーっ!」って。
13回行ってても。ついつい昂ってしまうのです。
8月最初の週末は、
2泊3日でキャンプへ。
2日目からは友人家族も合流。
肉だけじゃなく。
釣ったサカナも。
川沿いの山中キャンプは、初めて。
子供たち、川に入りまくって、大はしゃぎ。
いいね、こんなロケーションも。
寝袋を新調したこともあり(!)
今年中にもう一回くらいキャンプに行きたいものです。
そうなんです、ピーター・ペレットがアルバムをリリースしました。
Peter Perrett『How The West Was Won』
ペレットが新作でアルバムを出すのは21年ぶり。
ソロアルバムとしては65歳にして初めて。
静寂の中に、ときおり痙攣と狂気が垣間見える、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが現代に蘇ったようなアルバム。
ルー・リードなきいま。
ぼくの中で最も信頼できるアーティストのひとりです。
Peter Perrett - How The West Was Won (Official Video)
ほかには ↓↓↓ たちを購入。
Dave Alvin『Eleven Eleven』
Grant-Lee Phillips『The Narrows』
Chris Stamey『Euphoria』
The Pogues『If I Should Fall From Grace With God』
The Pogues『Rum Sodomy & The Lash』
Dropkick Murphys『Sing Loud, Sing Proud!』
Flogging Molly『Drunken Lullabies』
Flogging Molly『Speed Of Darkness』
Jean Louis Aubert『Les Parages Du Vide』
Garland Jeffreys『Escape Artist』
Matthew Sweet『Tomorrow Forever』
HEATWAVE『Carpe Diem』
The ピーズ『ブッチーメリー SIDE C』
ウミネコサウンズ『masala』
The Laundries『Synanthrope』
Sing Loud, Sing Proud! [12 inch Analog]
- アーティスト: Dropkick Murphys
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- 発売日: 2017/03/31
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ブッチーメリー SIDE C (2003-2005 selection)
- アーティスト: The ピーズ
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2017/06/07
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b-flower、17年ぶりに東京でライヴ!!
そんな嬉しいニュースも。
締めに。
記さずにはいられない映画ネタを。
映画チャンネルで録り貯めていた1本。
『レフト・ビハインド』という映画を観ました。
もうねええ、
支離滅裂すぎて、ムチャクチャな内容と展開で、あまりにヒドくて、大笑い。
観終わった瞬間、「ま、マジか … マジなのか …」 と、恐怖を感じるほどの、酷さ。
で、続いて出た感情は、笑い。笑うしかない。大笑いするしかない。
こんな映画、はじめて。
ニコラス・ケイジ、なんで承諾したんだろ。。
B級なんて褒め言葉は使えません。
「ヒドーイ!!」ただそれだけ。
いつもの3人が、いつものピーズとして、いつも通り演奏していました。
6月9日、日本武道館。
The ピーズ、結成30周年ライヴ。
心の底から、純粋に、素晴らしいと思える、最高の3時間弱。
武道館だからって。
その思いは、ピーズを観たときに湧き起こるこれまでのそれと、基本的に何ら変わらないものでした。
ずっと観てきたピーズは、いつものように演奏していた ーー ただ、それだけのことだった。
違うのは、観客の数と、
はるさんとアビさんが、いつもより笑顔が多かったこと。
ふたりを見守る佐藤先輩がいつもより大きく見えたこと。
アビさんのギターの音が抜群に良かったこと。
純度100%の祝祭と祝福が会場を包んでいたこと。
あと、ピーズにまつわる色々なコトが、ぼくのアタマの中で、いつもより駆け巡ったことだった。
ピーズのライヴに行くと、3人を観ながら。演奏を聴きながら。
色々なコトが走馬灯のように思い出される。
それは、19歳でピーズを聴き出して、いま45歳。
25年以上、ぼくの中で、一番大切な存在として居続けるんだから、それは、やっぱり、そうなわけで。
ーー 93年くらいだったか。
当時ピーズの世界観を真似たようなバンドを組んでいて、メンバー3人と千葉ルックでピーズのライヴを観終わたあと、外に停まっていたピーズの楽器車のワイパーに自分たちの音源を録音したカセットテープと「聴いて下さい」と書いたメモを一緒に掛けたこと。
"どっかにいこー" の演奏が始まると決まって思い出すのは、ウガンダと、アビさんの、あのときの表情。
スネアが入る最初の「タン」。ぼくが観たライヴだけでも、ウガンダがちゃんと入れず演奏を止めてやり直したのは、2度あった。
2度目は、同じく千葉ルックだった。
ちゃんと入れなかった瞬間、アビさんはギターを爆音のノイズでかき鳴らし、ウガンダを睨み付けた。
プロとしての、お客さんに対する、自覚だったと思う。
はるさんのベースに続いて同じフレーズをもう一度弾き直し始めたとき、アビさんの表情が怒りと情けなさで溢れていたこと。
ウガンダが抜けて、ピーズがふたりになった、渋谷ON AIR-EASTでのライヴのこと。
大きなステージの中央に椅子を2つ置き、それぞれ座って演奏していた。
中盤から後半にかけて。曲目は忘れてしまったけれど。
ギターソロに入ったとき、アビさんは感情をカラダで示すように、居ても立っても居られなくなったのか、立ち上がって、狂ったようにソロを弾き始めた。はるさんは、そんなアビさんを、穏やかに見守っていた。
その光景を観ながら、ぼくは泣いた。
後にも先にも、ライヴを観てあのように泣いたのは、あのときだけ。
アビさんは、きっと不甲斐なかったんだと思う。ドラムがまた抜け、これからピーズはどうなっていくのか。どうすべきなのか。自分個人としてはどうしていくべきなのか ーー そんな感情がいっきにドバーッと表れた行動だったと、ぼくは勝手に解釈した。
その後の活動休止。
休止中に発売された全14巻のヒストリービデオを発売日のたびに渋谷HMVに通って買い続けたこと。
休止から数年後。
真心ブラザーズのサポートベーシストとして下北シェルターに出ることを知って。
奥さんが抽選先の『ぴあ』を十数冊買い占めて見事当選、もう見られないと思っていたはるさんをステージで再び観ることができたこと。
YO-KINGのはからいで、はるさんがボーカルをとってピーズの曲を1曲演奏。
まったく声が出てなくて、そのブランクの長さを目の当たりにしつつも、そのライヴで、きっとピーズは復活する(!)と確信したこと。
そして、復活。
ロック・イン・ジャパン・フェスティバルでの復活ステージを観るために、仕事をいったん切り上げて、ひとりクルマでひたちなかまで行ったこと。
はるさんの声はまだまだ出てなくて、休止前の調子にはほど遠く、聴きとりづらい歌声だったけど。
そのとき初めて聴いた "グライダー" の、耳の奥底に残り続ける、なんとも言えない余韻のようなもの。
それをリフレインしながら、クルマを飛ばして仕事に戻ったこと。
終演後、一般客に紛れて一番後ろの席にYO-KINGと一緒に座って雑談しているはるさんを発見して。
ビール2本買って「お疲れさまでした!」と、勝手にいちファンがふたりに差し入れ。
ビールを受け取ってくれた流れで、はるさんに「佐藤先輩が多忙でしたらいつでもドラム叩きますので!」「あと、野球のメンツが足りないときは呼んでください!」と言って携帯番号を書いた紙を渡して、「お、おー、ありがと」と言ってくれて財布にその紙をしまってくれたこと。
渋谷AXでの結成20周年ライヴ。
ピーズで叩くクハラカズユキさんを初めてライヴで観て。
ピーズのドラムは巧すぎてはダメ、気が散るようなオカズはダメ、ドラムに耳がもっていかれてしまうような音作りはダメ … ってことが感覚的に解って、佐藤先輩のピーズにおけるドラミングの凄さが身に染みたこと。
で、30周年、日本武道館 ーー
そりゃあ、やっぱり30周年で、武道館なので。
鼻の奥が、ツーンとして、涙がこぼれそうになった瞬間は、もしかするといつもより多かったかもしれない。
"ノロマが走っていく" という、やっぱり意表を突いてくる一曲目に始まって。
「せっかくだし 悪いけど 続くよ まだ二人いる」「君と最悪の人生を消したい」と歌うはるさんの嬉しそうな表情。
「しんちゃんと初めて録音した大切な曲!」と言って始まった "底なし" だったり。
本編ラストは "生きのばし"、2回目のアンコール、最後の演奏曲が "グライダー" だったことが物語る、佐藤先輩が入ってからの15年の大切さを思い知ったり。
客電が点いた中での "グライダー" の圧倒的な祝福感。
スクリーンに映し出されたはるさんは涙をこらえていて、お客さんは何人も涙を流していて。
演奏後の、3人手を繋いで円を作ってステージをグルグル回る、感動と笑いのオジサンたちの姿。
何よりぼくにとって、「今日は演らないのかな …」と思っていた "何様ランド"。
2回目のアンコール、その1曲目。佐藤先輩のドラムが鳴った瞬間、言葉にならない感情が溢れてきて、その感情は全身を侵食していって、「あーやっぱりはるさんにとってこの曲は特別な思いがあるんだろうな」って勝手に思いを巡らせながら、はるさんの声は時々かすれて出てなかったりして、でもその姿がこの歌の世界観をさらに引き立てて、曲の疾走感とともに武道館いっぱいに拡げてくれて、アビさんのギターソロはキレッキレで … そんなゴチャ混ぜになった感情を引きずったまま、客電が点いて "グライダー" が始まるという、このうえない極上の幸福感 ーー
"グライダー" が終わると、会場には "好きなコはできた" のSEが流れた。
お客さんによる大合唱。夢のような、ものすごい光景。
なんだかその光景を見ていたら、なぜか急に不安になってきて、「えっえっ、もしかして3人のピーズはこれで終わっちゃうのかも??」と、よからぬ思いが芽生えてきた。
「そばにいなくても この世にいなくても」という歌詞。
でも、佐藤先輩は、最後のMCで「また会いましょう」と確かに言った。
でも、でも …、
と不安がっていたところ、先ほどはるさんのブログがUP!
「31年目 ではまた」
って書いてある!!!
あーよかった。ホッとした。
ってことで、今回の雑記を書き始めました、と。
以上、
唯一の連載雑記(?)、
「The ピーズを考えてみる。其の五。」でした。
間もなく、6月9日です。
ここ1カ月。
週末は何かしらイベントがありました。
昨年に次いで、
今年も「アコチル」に参加。
子供が楽しめる野外フェスってことで。
「音楽」的には、
唯一、真心ブラザーズを満喫。
和果、2年目の運動会。
奥さんから批難(?)を浴びつつ、運動会を途中で切り上げて。
翌週にライヴを控えたオヤジバンド、
恒例の山中湖1泊2日の合宿へ。
チェックアウトは2日目の12:00。
朝食を食べ、二十数曲(!)、曲順に沿ってひと通りリハーサルして、無事合宿終了。
で、
オヤジバンド、ライヴ当日。
個人的に反省点は数カ所ありましたが。
来場された方々も楽しんでいただけたようで。
楽しく、仲良く、今回も演奏させていただきました。
さあ!
いよいよ6月9日が迫って来ましたね。
【Theピーズファンクラブ 特別編】映画(ゴム焼き)/ 山中さわお&Theピーズ
その前に予定している仕事のアポ。。
早く終わりますように!!!