2016 夏の思い出。其の一。
「山の日」の前日、
仕事をさっさと終えて。
映画『シング・ストリート』を観ました。
ジョン・カーニーの最新作。
『once ダブリンの街角で』が素晴らしく良かったので。
今回も期待して観に行ったところ、
はい、期待以上の作品でした!!
『once ダブリンの街角で』は、じわじわと、温かい気持ちが、ずーっと余韻として残っていく、そんな映画だったけれど。
『シング・ストリート』は、まさに青春映画、ど真ん中。
純粋で、清々しくて、観終わったあとは、スカーッと晴れやかな気持ちに。
と同時に、懐かしい感覚 ーー そう、大学1年のときに観た、同じアイルランドの映画『コミットメンツ』を彷彿とさせるものでした。
当時組んでいたバンドメンバー4人と一緒に観て、「こういうソウルバンドやりたいね~」となって。
それから鍵盤、ホーン3人、女性コーラス3人を集めて、まさにコミットメンツと同じ編成でソウルバンドを結成。
関わっていた自分で言うのもナンですが。
その年の文化祭に出たりして、相当盛り上がったよなぁ … とか、
「渋さ知らズ」で吹いていた人が参加してくれたこともあって、一時の寄せ集めバンドとは思えない完成度だったよなぁ … なんて。
淡くて、ちょっぴり恥ずかしくもある、
『シング・ストリート』は、いろんなことを思い出させてくれた映画でした。
前回の雑記以降。
予定ではフジロックに行っていたはずなんだけど。
目当ての日曜日がチケット完売。間際まで買わなかった自分が原因。甘かった。トホホ。オークションは4万円以上。なので諦めました。。
とはいえ休みを取っていたので。
友人家族を誘って「キャンプに行こう!」となったものの、あいにくの天気予報。
「じゃあ、、室内でも遊べるところ??」で決めたのが、福島県いわき市の『スパリゾートハワイアンズ』でした。
2泊3日の日程だったこともあり。
ハワイアンズ以外にも、周辺をいろいろ散策。
海の幸をいただいたり、
サンドイッチが有名な喫茶店『ジュネス』にも行きました。
もうひとつ、いわき市へ行った理由、
それは<白土>を探すこと。
いわきは<白土=ぼく>のルーツ。
曾祖父までは、いわきが住処だった。
1カ月ほど前。
仕事で知り合った人と名刺交換した際 ーー
相手「白土さんって、福島のいわき出身ですか?」
ぼく「えっ、よくわかりますね?」
相手「私、いわきの生まれで、白土さんという方、まわりに多かったもので」
ぼく「そうなんですねー」
相手「ちなみに、白土さんの “土” って “点” が付きませんか?」
ぼく「えーっ?! 付きます付きます、戸籍上は付くんですよ。すごい、よくわかりましたね!」
相手「いわきに『白土屋菓子店』という有名なシュークリーム屋があるんですけど、そこの看板の “土” には “点” が付いてるんで」
ぼく「へえーっ、そうなんですか!」
ーー という会話が繰り広げられたことに端を発して。
いわきに行きたい!
ほんとに白土が多いのか知りたい!
『白土屋菓子店』に行きたい!
と思うようになって、
さっそく行動を起こしたのでした。
いや~、ありました。ありましたよ、あちこちに。
で、『白土屋菓子店』も。
夕方にお邪魔したのだけど、地元の方々でそれはそれは賑わっていました。
人気店であることが、たしかにうなずけました。
混んでいるので迷惑と思いつつも、どーしても話かけたくて。訊きたくて。
おそるおそるレジにいた方に「神奈川から来た白土と申しまして … 」と言ったところ、「あら、わざわざねえ。せっかくなんでお呼びしましょうか?」と、中で忙しく仕事をしていた店主の奥さん(=白土さん)が出てきてくれて、話をすることに。
ぼくが一番知りたかったのは、“土” の “点” が付く位置。
右上なのか、真ん中なのか。
点が付くのはたしかなんだけど、どちらが本当なのか、じつはわかっていない。
戸籍上も、付くことは付くんだけど、はっきりしない。
白土屋菓子店の看板を見ると、点は右上。
奥さんにそのことを伝えると、「看板は右上なんですけど、本当は真ん中なんですよ」との答え。
えっ?! はっ!? 店の看板、、ですよね??
こだわっているのか、こだわっていないのか。
どうやら「点が付く」ことにこだわってはいるものの、どこに付くかはこだわっていない様子。なるほど。
さらに驚いたのは、読み方が「しらど」だったこと。ぼくは、というかウチの家系は「しらと」。でも、点が付くのは、たしかなこと。
よく聞くと、いわきでも “土” に点が付く家系と付かない家系があるとのこと。
で、奥さんいわく、付くのは珍しいそうで、「“と” が濁る・濁らないはあるけど、点が付くということは、きっと祖先はご一緒かもしれませんね」というマトメで直撃取材は終了。
別れ際、なぜかシュークリームではなく、お赤飯をいただいてしまいました。
うーん、、謎は深まるばかり、、といったところでしょうか。
その後の日々は …
月1回のオヤジバンドの練習があったり、
地元でお祭りがあったり、と。
以上。
次回「其の二」に続く … かな?