雑記「ぶえんぷろべーちょ。」

~ 「音楽」「旅」「本」「映画」を中心に、お腹に優しい雑記(備忘録)を綴ります ~

3月14日。優しい気持ちになれた日。

3月14日、公開初日。
映画『ホノカアボーイ』を観た。

純粋に、素晴らしい映画だった。
優しい気持ちになれた、温かな映画だった。

原作を読んだ回数は、きっと2番目に多いぼくにとって、もしかしたら複雑な気持ちで観てしまうのかも…とはじめ思っていた。
そんな気持ちは、映画が始まってすぐに、無くなった。

ロケはすべてハワイだったというこの映画。
だけど「ハワイ」というロケーションに頼ることもなく。
セリフが、おそらく通常の映画より、極端に少ないにも関わらず。
2時間は、あっという間に過ぎ去った。

3年と数ヶ月前、玲雄さんから受け取った原稿が、今もぼくの手元にある。
何度も何度も玲雄さんと打ち合わせを重ね、本になり、そして迎えた2009年3月14日。
あらためて。「出会い」という『奇蹟』に、感謝!

公開初日を迎える2日前、玲雄さんに会った。
玲雄さんは、とても清々しい面持ちで、言った。

「これは、高崎さん(脚本・プロデュースを手がけた高崎卓馬さん)の映画です。でも、観終わると、やっぱり『ホノカアボーイ』なんです。ちゃんと『ホノカアボーイ』になってるんです。原作者の僕が言うから間違いない。素晴らしいですよ!」

舞台挨拶で見る玲雄さんは、ほんとうに嬉しそうだった。
そして、今にも、涙がこぼれ落ちそうだった。