濃い時間。
出版社に勤めていたときの上司と久しぶりに飲んだ。
ぼくより先にその会社を辞めた上司は、自身で出版社を興し、紆余曲折ありながら、それでも「本」に夢を託しながら、頑張っている。
世話になった上司を前にしたからだろうか、自分でも驚くくらい、今夜は饒舌だった。
偉そうに、理想論ばかりを並べてしまった。
ただ、嘘ではないし、本気で思っているのだから、しょうがない。
編集を退いたとはいえ、やはり「本」が好きである。
「本」作りに携わっている人たちが、好きなのである。
昨今の状況はどうあれ、やるべきことは、まだまだ、ある。