雑記「ぶえんぷろべーちょ。」

~ 「音楽」「旅」「本」「映画」を中心に、お腹に優しい雑記(備忘録)を綴ります ~

The ピーズを考えてみる。其の一。

The ピーズのライヴを観るという行為は、自分にとって、どういうことなのかーー新宿レッドクロスで、彼らを前に、考えた。

初めてピーズのライヴを観たのは、千葉ルックだった。
大学に入って最初の年だったと記憶しているので、1991年だったと思う。
きっかけは、たしか、サークルの先輩に教えてもらったから。あと、その前にカステラを知っていて、いわゆる「双子」つながり。カステラは、たしか姉に教えてもらった。
ドラムがウガンダに代わってから間もない頃。残念ながら、ぼくは、マスヒロさんの時代を知らない。

以来、ぼくの中で、ピーズは、特別な存在として、在り続けている。

だからといって、ピーズのファンなのかーーと聞かれると、そうでもないような気がする。
活動を一時休止する以前だって、アルバムが発表されてのツアーは必ず観てはいたけれど、それ以外のイベントやら小さなハコで行なわれるライヴには、積極的に行っていない。
活動再開後にいたっては、年に1〜2回、観るくらい。

ピーズが在るーーそれだけで、ぼくは、嬉しい。

ライヴ中、ときおり考えた結果、ひとつに行き着いた。
ピーズを観ることで、いろいろなことが、思い出されるのだ。
ピーズを観ることで、不思議と、安心するのだ。

年に1回で、いい。
だから、ピーズを観たくなるのだ。

いたって健常であるけれど、ぼくは、基本的に、生活に困らない昔のことを、あまり覚えていない。
不必要なことは、無意識のうちに、覚えようとしない働きが起こるようだ。
でも、不必要なことにこそ、人としての「思い出」が、詰まっているのかもしれない。
何をいまさら。と普通の人は思うかもしれないけれど、ぼくはレッドクロスで、そのことに気づいた。

20年近く、ずっとピーズが在る。
きっとこれからも、ピーズがピーズとして続く限り、ぼくの中にピーズは在り続けるんだと思う。

ピーズを観るたびに、いろいろな記憶がよみがえる。
ぼくにとっては、まるで通過儀礼のよう。

で、ライヴはというと。
レッドクロスでのピーズは、初めて。何より、2008年も最後になって、今年初ピーズ。
音が素晴らしく良いハコで。アビさんのギターは、どこまでもカッコ良くて。はるさんは、やはりとんでもないメロディーメイカーだと教えてくれて。佐藤センパイのドラムは、いつも以上にタイトで。

そして。
どう活字にしたらいいかわからないくらい大好きな、ぼくにとってNo.1で在り続けている「何様ランド」。
これまで観た中で、ベストだった!!!